これからプログラミングを始めようと思っている方、一度はプログラミングをはじめたけど途中で挫折してしまった方、BASICやFORTRUNは打てるけど、C言語で行き詰ってしまった方、そんな方を中心に少しお話したいと思います。
プログラミングの勉強を始めたいと思っておられる方の多くは、創造力豊かな人なのだと思います。通常、瞬間的な閃きで何かモノを作りたいと思っても、実際にそれを組み上げるだけの資力がない、または環境がなければ、行動を移す前に諦めてしまいます。しかしプログラミングの世界では、高価な設備や材料がなくとも、パソコンさえあれば自分の作りたいものを想像で終わらせることなく現実に完成させる事ができます。自分自身のスキルを上げるだけでいいのです。スキルを上げれば、それが即座に結果として表れます。まさに無限の可能性が拡がる終わりなきロールプレイングゲームといったところでしょうか。
さて、プログラミングを独学で始めようと思ったら、まず本屋に立ち寄るでしょう。しかしプログラミング関連の本は山ほど置いてあります。この中から前提知識を持ち合わせていない者が取捨選択するのは非常に困難を極めます。本の中身で選ぶのが難しいとなれば、本のタイトルや本の厚みだけで選ぶしかありません。しかしながら『はじめての』とか『入門』と書いてあるにも関わらず、専門用語オンパレードの中上級者向けに書かれた本や、文章の意図が非常に掴みずらい本が存在します。これが挫折に導く大きな原因となっているのです。ロールプレイングゲームで例えるならば、レベル1の段階で、いきなりボスキャラに挑むのと同じ事です。自分のレベルに見合った本でなければ、わずか数ページを理解するのに、多くの時間を要するうえ、脳のスラミナも激しく消耗してしまい非常に疲れます。数ページ読むだけで疲れてしまうようでは、挫折するのは時間の問題でしょう。はじめに読む本の取捨選択は非常に重要なのです。
私は前述した事を特に意識して本を選び読み進めることによって、自分の思い描くアプリケーションを作成できるようになりました。そこで、ここに至るまでに特に良かったと感じた本を順序だてて紹介したいと思います。
その前に、JavaとC、はじめるならどっちがいいか迷ってる方はこちらを参考にしてください。
※ タイトルをクリックすると、他の方のコメントも参照する事が出来ます。
1冊目 |
やさしいJava | 著:高橋麻奈 |
分かり易さ ★★★★★ |
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とにかく分かり易くて読みやすい。最初に手にするならばこの本しかないでしょう。Javaの場合インストールに加えてWINDOWSの環境設定もしなければ使えないので初心者には敷居が高く感じられかもしれませんが、その点についても詳しく説明されています。 |
2冊目 |
やさしいJava 活用編 | 著:高橋麻奈 |
分かり易さ ★★★☆☆ |
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最初に紹介した本の応用編です。タイトルの通り、Javaの活用の仕方が大まかに書かれています。残念ながらこれ一冊で使いこなすようになるにはまだまだ難しいですが、Javaで何が出来るのか、どう活用すればいいのか、その入口部分が分からなければ話にならないので、この本でJavaの全体像を大まかに掴んでおく事をお薦めします。後半からやや難しく感じられると思いますが、そういった場合はこの段階ではあまり気にせずさらっと読み流してしまいましょう。 |
3冊目 |
Java2認定資格標準テキスト | 著:株式会社ブライセン |
分かり易さ ★★★★☆ |
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JavaはSUNが提供するクラスライブラリと呼ばれる解説書が読めなければ使いこなすことができません。しかしこのマニュアルは、基礎知識と専門用語及びその理解が完成していることを前提に書かれているので、これらが不十分だとクラスライブラリを理解することは困難です。最初に紹介した『やさしいJava』だけでは足りない基礎知識を本書で補う事によってクラスライブラリが徐々に読めるようになります。分かり易く読み易かったことから本書を3冊目に選びました。 |
4冊目 |
著:大村忠史 |
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分かり易さ ★★★★☆ |
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アプケーションを作成するためには、フレームやメニュー、ボタン、ダイアログボックスといったアプリケーションの窓枠部分(GUI)が必ず必要となってきます。本書でその窓枠部分の作り方を学ぶことができなすが、さらに本書ではGUIプログラミングで必要となるクラスライブラリの説明が大変詳しく書かれているので、sunが提供しているクラスライブラリの解説書と本書を比較し理解することで、本書では扱っていないクラスライブラリも読めるようになります。 |
※ タイトルをクリックすると、他の方のコメントも参照する事が出来ます。
1冊目 |
著:柴田望洋 |
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分かり易さ ★★★★☆ |
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Visual C++を使ったWINDOWSアプリケーションを作る場合、まずC言語から勉強しなければVisual Cの入門書を理解する事は出来ません。本書は初心者でもスラスラ読めるような文章で書かれているので、本書を読破するのに時間を要しません。Cの学習はなるべく短期間で済ませ、本命であるVisualC++の理解に多くの時間を割いた方が良いです。ただ残念な事に本書にはCの標準関数ライブラリが紹介されておらずC言語の辞書としては使えません。 |
2冊目 |
著:前橋和弥  |
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分かり易さ ★★★☆☆ |
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VisualC++を使ってプログラムを作成していくためには、残念ながらポインタの理解は避けて通れません。WINアプリを作成する際は、C言語で作られたAPIやMFCといったものを利用することになります。このAPIやMFCの中でポインタが頻繁に登場するため、ポインタの理解がないとAPIやMFCの学習の際に立往生してしまいます。本書は初心者から上級者まで幅広い広いユーザーを対象に書かれているせいか、初心者には難しく感じる部分もいくつかありますが、難解な部分は気にせず読み飛ばしましょう。この段階では、ポインタは何のためにあるのか、さえ理解できれば良いです。 |
3冊目 |
著:山本信雄  |
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分かり易さ ★★★★★ |
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ここからようやく本命であるVisualC++の学習に入ります。最もお薦めできる一冊です。とにかく分かりやすく内容も充実しています。この本でWINDOWSプログラム(API)の基礎を学びましょう。アプリケーションは、C言語と次に登場するC++の一部の知識をベースに本書で登場するAPIと5番目に登場するMFCを組み合わせて開発していくことになります。 |
4冊目 |
著:山本信雄 |
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分かり易さ ★★★★★ |
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本書では、C++を中心に解説しています。C++はC言語の拡張版で、C言語にオブジェクト指向プログラミングの柱であるクラスと承継という概念を取り入れたものです。C++の理解は、MFCの理解に欠かせません。ちなみにMFCとはマイクロソフトが提供するクラスライブラリの略で、アプリケーションの作成の際、もっともよく利用します。C++はかなり巨大な言語なので本書ではC++の特に重要な部分しか取り上げていませんが、足りない部分はMFCでカバーできるので、本書の知識があれば十分です。 |
5冊目 | Visual C++〈3〉はじめてのMFCプログラミング | 著:山本信雄  |
分かり易さ ★★★★☆ | ||
3部シリーズの総仕上げとしてアプリケーションの製作において特によく使うことになるであろうMFCについて解説しています。MFCの大部分について分かりやすく解説した書物を見かけたことがないので、VisualC++のヘルプをある程度読みこなせるようになることが必要条件になってくるわけですが、本書でMFCの骨組みとVisualC++のヘルプが読むためのための前提知識を学習する事が出来ます。 |
6冊目 |
著:林 晴比古 |
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分かり易さ ★★★★☆ |
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本書は、VisualC++の便利な操作方法と、特によく使うMFCについて解説しています。本書を読む為にはC言語とAPIの知識がないと苦しいので6番目としました。入門書ではありますが、これを1冊目にもってくるとはまります。しかしながらC言語とAPIの知識がある方にとっては簡潔にまとまっていてとても読みやすいと思います。いつまでも辞書代わりとして使える良書です。 |
良書を見つけ次第、さらにリストに追加していきます。
プログラミング系サイト様リンク |
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Windowsプログラミング研究所 | プログラム解説や作品紹介(全ソース公開!)など。解説「テトリスの作り方」は是非とも読んで頂きたい。明るいサイトを目指していますっ! |
Multisoft-lab | Multisoft-labはWindowsアプリケーション開発をする個人の研究室です。研究目的で様々なプログラムを作成しますが、ときには面白いアプリケーションも作り、リリースしてまいります。 |
プログラムを書こう! | C++やJavaなど、プログラミングの入門記事を書いていこうと思っています。 |
すきやきのゲームアルゴリズムとゲームプログラミング | ゲームプログラミングの解説をしています。ゲームプログラミング初心者さんの敷居を取るべく、このホームページでいろいろとまとめていくのがこのサイトの目的です。 |
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